2019年4月21日、スリランカの最大都市コロンボをはじめ国内8ヵ所で同時爆発テロが発生しました。私達がスリランカの旅から帰って来た1ヵ月後の出来事です。犠牲者は日本人を含む36ヵ国の外国人とスリランカ人で合計258名(2019年5月8日時点)の方々です。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。この事件は、イスラム過激派がスリランカとは別の国で発生したイスラム教徒に対する攻撃への報復のために引き起こしたようです。それが何故このスリランカなのか訳が分かりません。スリランカにとっては1983年から26年間も続いた内戦が終わり、停滞していた経済が発展しかけた矢先のことでした。この先どうなるのでしょう。再び民族同士が争うようなことにならなければ良いのですが。
私達も帰国後、旅の写真を整理し、このブログへの掲載準備が整いかけた頃にテロが発生しました。このような状況で楽しい思い出でをブログに書き込むなど不謹慎に思われ、どうするか悩んでいました。でも、苦労してブログを立ち上げたのは、人様に見て頂くことよりも、大好きなスリランカへの旅を備忘録として残しておきたかったからです。という訳でありませんが、写真も適当で文章もなっていないと思います。それでも私達にとっては大切な思い出です。スリランカよ、ガンバレ、という思いを込めて続けることにします。
待ちに待った出発の日がやって来ました。42年ぶりのスリランカは今どのようになっているのでしょう。あの時にタイムスリップするような気持で、ワクワクします。
先ずは、”地球の歩き方”の冒頭の文書を紹介しましょう。
現在、スリランカでは8つの世界遺産が登録されている。それは小さな島国でありながら、豊かな、あるいはユニークな、普遍的価値のある歴史と自然が残されていることを証明するもの。旅をする目的としてもふさわしい、すばらしい人類の宝物ばかりだ。
それでは、チカちゃんとマーちゃんによる2019年3月3日から14日間のスリランカの旅を写真を中心にご紹介します。
日本からスリランカまでの距離は約6,600km。スリランカ航空のダイレクト便で10時間のフライトになります。ジェット気流の関係で往路は1時間程余計にかかりますが、逆に復路は8時間程で済みます。
スリランカのバンダラナイケ国際空港(コロンボ空港)到着後、空港近くのゲストハウスに泊まり、翌日、最初の目的地であるクルネガラに向かいます。
成田空港第二ターミナル。出発の2時間半前に到着しましたが、既に長い行列が出来て
いました。
それでも30分余りでスリランカ航空のチェックインカウンターに着きました。ところが問題発生。座席の予約が取り消されていました。理由は定かではありませんが、ネットでチケット購入後に座席の予約が有料に変更されたためだと考えられます。格安チケットでもないのに信じられませんが、取りあえずスタッフのご尽力で往路は並びの席が確保出来ました。復路は現地でトライすることにします。
スリランカ行きの飛行機。1時間遅れでの出発となりました。機内はかなり寒い! まるで常夏のスリランカに合せて冷房でも入れているようです。
機内食のカレー、美味しい! エコノミークラスとしてはトップクラスの美味しさです。完食しました。
チカちゃんはすき焼き風をチョイス。これも美味しかったそうです。
到着前の機内食
バンダラナイケ国際空港にその日の19時到着。1時間遅れで、暗くなりかけています。今夜の宿泊先には8時着と伝えてありますので、残り1時間しかありません。気が焦ります。
仏陀のお出迎え。アーユボーワン(ようこそ)と言っているようです。皆さん入国手続きに急いでいますので、写真を撮る人などいません。
ダイアログ社 (SORESEKAさんのブログより写真借用)
入国手続きは比較的スムーズでした。両替をした後、ダイアログ社で携帯のSIMカードを購入します。ちなみに、為替レートは1Rs(ルピー)=0.62円です。為替差損等ありますので、100Rsを70円程でざっくり計算することにします。さて、ダイアログ社ですが、カウンターの前では数組の中国人が粘っていました。ヤバいと思ったのですが、10分程で私達の番になりました。セットプランがあり、1ヵ月間でデータ通信が昼間4G/夜間5G、電話は300Rs(200円)分が含まれて購入価格は1300Rs(900円)です。スタッフに私達の携帯を渡すとSIMカードを交換してくれます。最後にapple.IDのパスワードを入力し、ネットに繋がるか確認します。そして日本のSIMカードを返してもらい、支払いで完了!
ところでSIMカード購入中、旅行会社のおじさんが盛んにコンタクトして来ました。車チャーターの売り込みで、1日50米ドルとのこと。かなりお安めです。空港にオフィスを構えていますので安全上問題ないと思いますが、私達は既に予約済ですのでお断りしました。では、ホテルまでということになり、ホテル名を告げると1000Rs(700円)とのこと。ホテルまでは4km程ですからちょっと高目ですが、距離に関係なく1000Rsはかかるという情報もありましたので、お願いすることにしました。オフィスで料金を支払い領収書をもらって出口に案内されると、おじさんがタクシーを探し始めました。アレッ、会社の車ではないの、と思っていると、向こうの方でおじさんがタクシーの運転手と交渉しています。そして500Rsを手渡し、しかも100Rsお釣りを受け取っているではありませんか。つまり実質の値段は400Rs(280円)ということです。しかし、自分で直接交渉すると1000Rs程は取られそうです。おじさんからホテルの場所も伝えてもらっているので暗くても安心です。
空港近くのゲストハウス(G.H.)に夜8時到着。空港到着から丁度1時間です。慌ただしかったけれども、一安心です。
G.H.のスタッフにビールの置いてあるレストランを尋ねると、近くの店に案内してくれました。中華系の店で、残念ながらカレーはありません。焼きそばと焼き飯を注文。
デザートの果物
G.H.に戻って部屋を確認。ベッドルーム
温水シャワー(トイレと併設)
手動式ウォッシュレット
コンセント。日本のプラグは使えません。
備え付けのマルチ式コンセントがありました。これなら日本のプラグも使えます。
朝になりました
ゲストハウスの朝食
ぷりぷりのバナナ
ドライバーのランカさん。そう、光り輝く島という意味を持つスリランカのランカさん、日本語で島さんですね。これから1週間よろしくお願いします。ランカさんはガイドもしてくれます。しかも日本語が出来ます。関西で2年間働いていたそうです。
道路沿いの店で買い物
カシューナッツ。この地方の特産品です。高級品ですが、値段は日本の4分の1程です。
クルネガラのゲストハウス(G.H.)で休憩。間違いなく、42年前に泊まっていたG.H.です。現在は改築され、レストランが拡張されていました。当時の写真を持って行ったのですが、オーナーが代わっていたため、過去のことを知っている人は誰もいませんでした。
ホテルの前の湖。当時のままです。
エレファントロック。奥の右の山が象の頭で、左が胴体部分。
エレファントロック、頭の部分
頂上に大きな仏像があります。
後ろの岩山がウナギの山だそうです。これまでエレファントロックと勘違いしていました。
42年前に少年と撮った写真
そして42年後の少年? そんな筈がありませんよね。ホテルの従業員です。
チカちゃんと
実は、ランカさんの奥様はクルネガラ出身で今もこの町に住んでいます。そこで奥様を通じ、当時の取引先の社長さんの消息を調べて頂くことが出来ました。が、残念なことに、社長さんはお亡くなりになっているとのことでした。社長さんといっても、若社長で、ご存命であれば75歳前後だと思います。不慣れな地であがいている私に、いつも気を使ってくれました。心よりご冥福をお祈りいたします。
湖でカラスが水浴びをしています。カラスの行水でしょうか。
クルネガラの学校(小・中学校)
ランカさんのお嬢さんが通う学校で、お祭りに備えて、ダンスの練習をしているそうです。その様子を見学させて頂けることになりました。
小中学生によるダンスの練習
これは、イギリスとの闘いの踊り。
こちらは、スリランカの伝統的な踊りだそうです。
踊った後は一人一人が両手を合わせ、”アーユボーワン”と言って私達に礼をしてくれます。その時の彼女・彼氏達の目がキラキラと輝いていたのがとても印象的でした。と、チカちゃんが言っていましたが、その通りです。
グーグル翻訳でシンハラ語にトライするチカちゃん。しかし、大勢を相手にするには、変換スピードが遅く、音声も小さくて聞き取りずらいのが難点。
昼食。観光客相手のレストランで、カレーを中心としたビュッフェスタイル。色々な種類のカレーを楽しめます。値段も一人1000Rs(700円)弱です。飲み物は別。ドライバーさんは別の場所で取ります。ドライバーさんの分は請求されません。
昼食後、最初の観光地であるダンブッラ石窟寺院に向かいます。