キャンディを出た列車はガンポラを過ぎると、緩やかな傾斜をあえぐように上っていく。車窓の景色は一変し、あたりは山また山。そしてその山々はすべて茶畑になっており、目をどこへ移しても茶の明るい緑一色になる。茶畑の合間合間には清流が筋を造り、ところどころで小さな滝となって流れ落ちる。窓から入ってくる風も涼やかで心地よい。スリランカの高原地帯はそんなさわやかさに包まれている。
キャンディの仏歯寺を早朝に参拝した後、紅茶の産地ヌワラエリアに向かいます。所要時間は2時間半から3時間。
紅茶の三大産地はインドのダージリン、中国のキーマンそしてスリランカのウバとされていますが、ヌワラエリアもウバ同様1300m以上の高地にあり、そこで生産される紅茶は最高級品にランクされています。 また、イギリスの植民地時代に避暑地としても開発されており、多くの観光客で賑わっています。
ヌワラエリア行きの列車でしょうか?
ヌワラエリアが近くなってきました。
オーク・レイ・ホテル・ティブッシュ・ランボダの隣にある土産物店の見晴台
見晴台からの眺め。右に見えるのが、オーク・レイ・ホテル。
見晴台の上から
早速、オーク・レイ・ホテルでティタイムです。
ホテル名にもあるティブッシュ・ランボダの紅茶
こちらがオーク・レイ・ホテル・ティブッシュ・ランボダの見晴台。
ホテル土産物店のおねえさんと
ヌワラエリアの茶工場に向かいます。
茶工場のあるラブ―ケリー・ティ・センターに到着。オーナーはDAMRO。辺り一面、Damroさんの茶畑です。
茶工場の見学をさせて頂きます。無料です。
まん中の小さな葉は超高級品のホワイトティ用です。その下の2枚がグリーンティ又はブラックティになります。精製方法でグリーンとブラックに分かれます。この工場ではホワイトティとブラックティのみを作っているそうです。
茶摘み後の乾燥場。本日は土曜日のため、工場は稼働していませんでした。
乾燥後の工程は、もみこみ、発酵、乾燥、選別、梱包出荷の順になります。
最終乾燥、ここでグリーンティが出来上がります。
選別工程
工場見学後、ロビーに戻ります。
ブラックティ(紅茶)の種類が展示されています。左は茶葉が大きくストレートティ向き、右は細かくミルクティ向きだそうです。茶葉の大きさによる品質の差はなく、すべて高級品だと言われました。
お楽しみのティタイムです。
紅茶の販売も行っています。右手前がホワイトティです。
まだ先が長いので、少しだけ買いました。
帰国後、ホワイトティを飲んでみました。茶葉がホワイトティ特有の白い粉をふいています。
沸騰したお湯を注ぎ3~5分で出来上がりです。ほんのりと甘い香りがしますが、コーヒー派の私には良し悪しは分かりませんでした。
工場見学後、ヌワラエリアの町中へ向かいます。
グランドホテル、イギリス植民地時代に建てられた老舗ホテルです。
郵便局
ヌワラエリアで一番古い建物だそうです。
郵便局前のポスト
絵はがき投函のスポットになっています。
昼食は地元の食堂で。
入口の陳列棚にワディやロティといった手軽に食べられる揚げ物が並んでいます。
ナンです。ということはインド系、つまりヒンズー教でタミル系のレストランのようです。そのはずで、茶摘み作業には多くのタミル人の女性がかかわっており、その関係でヌワラエリア周辺には多くのタミル人が住んでいるそうです。
陳列棚にあった揚げ物
2種類のカレーが小さなバケツに入っています。右の黄色い方は辛そう。
これまで食べて来たカレーとは異なりますね。
ナンにカレーをかけて食べます。
これならピザのように手で食べれます。
ミルクティ。お会計は飲み物も含め3人分で700Rs(500円)くらいです。
町中のスイーツ店。ギターや熊さんのカラフルなケーキがありました。
午後は2件目の茶工場を見学します。
1885年創業のペドロ社です。見学は有料で1人250Rs(170円)、お茶の試飲も含まれています。
茶葉が運び込まれています。
見学中はエプロンを着用。
工場内は撮影禁止です。工程としてはラブ―ケリーと同じようなものです。
ティタイム。工場案内をしてくれたお姉さんが紅茶を入れてくれます。
左がウーロン茶、右がブラックティ(紅茶)
茶葉にお湯を注ぎ、蓋をします。
その間にカップをお湯で温めておきます。
先程の紅茶を、茶葉が入らないように蓋をしたまま、温めたカップに注ぎます。
ウーロン茶
注いだ後の茶葉。これでデモンストレーション終了。
紅茶の販売もしていますが、6箱単位で、ばら売りはしていません。
美人のお姉さんとツーショットで、ドライバーのランカさんもご満悦のよう!
キリンの”午後の紅茶”。このペドロ社と提携しているそうです。
茶畑が広がっています。
工場見学終了です。
ヌワラエリアから今夜の宿泊先であるハプタレーに移動します。山道でもあり2時間余りかかりそうです。