lannlannmc’s blog

光り輝く島

スリランカ19. 宝石の産地ラトゥナプラ

ラトゥナプラ:地球の歩き方より

宝石の産地として、スリランカは古来から世界に知れわたっていた。紀元前10世紀、ソロモン王はシバの女王スリランカ産のルビーを贈って心を射止めたとされるし、アラビアン・ナイトの物語では、シンドバッドがここラトゥナプラを訪ねたという話が出てくる。13世紀、中国からの帰りにこの国に寄ったマルコ・ポーロも東方見聞録の中で、セイロン島の宝石がどんなにすばらしく、貴重なものであるかを記している。現代でもチャールズ皇太子が故ダイアナ妃に贈り、長男ウィリアム王子がキャサリン妃に贈った婚約指輪の、スリランカ産ブルーサファイアが有名だ。スリランカの歴史そのものであるかのような宝石。それらをたどっていった先に、ここ宝石の町ラトゥナプラがある。

 

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ヌワラエリアとラトゥナプラとの中間にある山あいの町ハプタレーに1泊し、翌朝、宝石の町ラトゥナプラへ向かいます。 

 

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夕方、ハプタレーのゲストハウス(G.H.)に到着しました。

 

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曇っていますが、G.H.からの眺めは穏やかなものを感じさせてくれます。

 

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今日はドライバーのランカさんとの最後の夜です。夕食はG.H.で頂きますが、酒類は置いていません。そこでランカさんの慰労を兼ねて、食事前に別のG.H.でビールを飲むことにしました。

 

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ハプタレーの町は山あいの傾斜地にあるため、商店は国道沿いに集中しています。私達のG.H.から町中まで距離はさほどありませんが、急こう配の坂道になっていました。

 

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食料品店では色々な種類のお米が売られていました。

 

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線路も歩道代わりに使われています。

 

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町中のG.H.のロビーで乾杯。

 

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そのロビーに木彫りの漁夫の置物がありました。海の中に立てた棒の上で魚を釣るストルト・フィッシングという漁法をかたどっています。今もやっているのでしょうか!

 

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G.H.に帰って夕食

 

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ランカさんも一緒です。(ちなみにランカさんは別のG.H.に泊まっていますが、食事代の追加請求はありませんでした。)

 

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ライスとそうめんのカレーです。

 

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手で食べると触感も加わり美味しさ倍増。

 

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G.H.のご家族。本当に穏やかな人達です。ヒンズー教、つまりタミル人です。この方々と接していると、シンハラ人との間でいがみ合いがあることなど想像もつきません。

 

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チカちゃんがグーグル翻訳を使ってタミル語で話しています。静かな環境で、簡単な会話なら十分楽しめます。

 

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朝5時10分、突然、大きな音で眠りからたたき起こされました。ヒンズー教の礼拝の音が拡声器を通じて村じゅうに流れているのです。こんな早朝に迷惑千万? とんでもない、穏やかな気持ちにさせてくれます。15分程続いたでしょうか、チカちゃんはぐっすり寝ていました。 5時50分、今度は汽車が遠慮会釈もなく汽笛を鳴らしてガタゴト、ガタゴトと通り過ぎて行きました。こちらも、うるさいというより、ノスタルジックな気分にさせてくれます。相変わらずチカちゃんは何ごともないように爆睡しています。

 

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爽やかな朝です。谷底は朝靄につつまれていました。この環境がおいしい茶葉を生み出すのでしょうね。

 

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チカちゃんも起きて来ました。

 

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朝食はナン、トースト、クロワッサン

 

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トーストの上に目玉焼きを載せて頂きました。

 

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地球の歩き方より)

ハプタレーに来たら、ぜひとも紅茶を、山から湧き出た清水を使って入れてもらうといい。それはどんな高級なブレンドティよりもおいしいものだということを知るだろう。

朝食後、宝石の町ラトゥナプラに向かいます。

 

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道端にトラックを止めて果物を売っていました。ランブータンという栄養価の高い果物です。

 

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葉っぱにかえるが、今朝採れたばかりですね。試食をさせて頂くと、見た目はライチのようですが、さっぱりとしてチカちゃんお気に入りの味でした。10個で100Rs(70円)

 

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ラトゥナプラに着きました。車を畑に駐車して、採掘場のオーナーさんと待ち合わせです。

 

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採掘場へ向かいます。

 

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エンジンの音が響き渡っています。採掘場での作業に使っているようです。

 

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小川がありましたが、濁っています。採掘場から出る泥水のせいでしょうか。

 

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小道に緑色の蛇がいました。猛毒を持っていそうです。50cm程で、じっとしています。オーナーさんが小枝で突っつきますが、それでも動きません。動きは鈍そうです。(蛇は大の苦手で写真も撮れませんでした)

 

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採掘場に到着。

 

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ところで、誰でも好きに掘れる訳ではありません。採掘権を取得する必要があります。当たれば大儲け、外せば借金まみれ、の世界かも!

 

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エンジンが大きな音をたてて、坑道内に酸素を送り込んでいます。

 

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地下の坑道に通じる縦穴です。深さは15mくらいありそうです。

 

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作業者が滑車を回して何かを引き上げています。

 

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重そうです。

 

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袋が出て来ました。

 

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すでに10袋程引き上げられています。

 

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袋を開けています。通常、袋の紐をほどくことは許されていません。今日はオーナーさんがいますので、特別に許可がおりました。

 

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袋の中は泥です。この中に宝石の原石が入っているかもしれません。先ほどの川の濁りはこの泥を洗い流すためですね。

 

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坑道に行こうと誘ってくれますが、年寄りには無理です。何度も断りましたが、替えのズボンまで持って来てくれました。こうなれば行くしかありません。

 

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カメラを持って行きたかったのですが、ポケットがありません。

 

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ドロドロで滑りそうです。

 

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竹の棒につかまって下りて行きます。落ちそうになった時に手助けをしてくれる人が真下にいますが、その時、間に合うのでしょうか。もちろん命綱などありません。

 

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なんとか、下に到着です。坑道を5mくらい進んで右に曲がると、その先10m程のところに採掘をしている現場がありました。

 

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中には4名の作業者がいました。私が行くと大歓迎です。酒を飲むような身振りをして、酒が飲める、酒が飲める、酒が飲めるぞ、と言っているようで、まるでお祭りのような騒ぎです。とにかく明るい連中です。作業そのものは、長さが1m20cmくらいの丸い鉄棒を使って土を掘りだすだけです。その鉄棒の先端は片方が尖がっていて、もう一方は平たくなっています。尖がっているほうで泥壁を突っついて崩し、平べったい方でかき出します。その泥土を袋に詰めて、地上に引き上げるわけです。私も鉄棒を使ってトライしてみましたが、泥壁が硬くて上手くささりません。重労働です。拳くらいの大きな石が出て来たので持ち帰ろうとしましたが、大きすぎて持ったまま縦穴を登る自信がありません。仕方なく小さな原石で我慢することにしました。

 

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これから上がります。坑道にいたのは15分程でした。

 

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滑らないように慎重に登ります。

 

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竹の棒から手が離れたらそれまで。

 

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無事、登り切りました。

 

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これが採掘場で採ってきた石です。サファイアの原石? ただの石でした。

 

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現場の人達と。ドライバーのランカさんのアドバイス(2000Rs以上)もあり、お礼として3000Rs(2000円)を作業員のまとめ役である番頭さんに渡しました。番頭さんがこのお金で酒を買って来て、作業者8名にお酒を振る舞うそうです。まさしく坑道内でのあの騒ぎは、酒が飲める、酒が飲めるぞ、状態だったのです。

 

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アーユボーワン。頑張って、一攫千金を当てて下さい。

 

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高級そうなホテルのレストランで昼食。ビュッフェスタイルです。参考までに、ここは観光客相手のレストランではありませんので、ドライバーさんの分も請求されます。この場合は私達が負担します。飲み物も含めて1人1000Rs(700円)弱です。

 

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数種類のカレー

 

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デザート

 

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ローカル食堂に比べると、種類も豊富で、見た目も奇麗ですね。

 

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おいしそうでしょう! (でも、個人的にはG.H.のカレーの方が好きです)

 

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左がマンゴージュース、右がパパイヤジュース。パパイヤが大好きですが、ジュースとしてはマンゴーの方が美味しいかな!

 

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ラトゥナプラの中心街へ

 

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大小の宝石店、それに個人の宝石商が集まる場所です。

 

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日曜日で多くの宝石店が閉まっていました。

 

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個人商がやって来ました。

 

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むこうのおじさんがスターサファイヤを見せて10000Rs(7000円)といっていましたが、間違いなく偽物です。無視していると、5000Rsに下がり、さらにいくらだったら買うかと言い始めました。

 

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こちらのおっちゃんが原石を2000Rsで売りつけて来ました。原石が欲しかったので、1000Rs(700円)で交渉成立。でもおっちゃんの左手に500Rsがあります。おつり用? とすれば、500Rsが妥当な線かもしれませんね。

ところが、お金を払ったとたんに大変なことになりました。10人くらいのバイヤーに取り囲まれて、身動きも出来ない状況です。ブルーサファイヤやスターサファイヤを見せて、口々にいくらだ、いくらだと言って希望価格を聞いて来ます。もちろん偽物です。それにしても異常な雰囲気で、危険ですので早々に退散しました。

 

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原石とはいえ、くず石で、磨いても宝石にはならないと思います。あくまでも記念です。

 

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これから車チャーターの最終地であるウナワトゥナに向かいます。途中でコンビニのような店で休憩。

 

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ミロを売っていました。

 

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カレー味のもちもちドーナツ

 

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 ウナワトゥナが近くなってきました。