リタイア後の旅、第二弾は常夏の島ハワイ。日本人にとってはポピュラーな旅先ですが、私達夫婦にとっては初めて。一度は行ってみたいと憧れていました。2014年3月初めに11日間の日程で訪れます。
私達はゴルフをしませんので11日間は長旅になりますが、バスやレンタカーを使ってのんびりと島めぐりをしたいと思います。
ハワイ滞在中の前半はワイキキの北西側にあるヒルトンワイキキビーチリゾートに滞在します。後半はワイキキの中心部のホテルに泊まり、ハワイらしさにひたります。
羽田からの夜行便で午後にホテル到着。
部屋からの眺め
プールサイドでのんびりするのもいいですね。
ホテルにはいくつものレストランやショップ、コンビニなど、ここだけでバカンスを過ごせるように様々な施設があります。が、コンビニを除いて私達には全く縁がありませんでした。
裏手には何故か巨大なお相撲さんの人形が。
ハワイ最初の朝です。ベランダに白い鳩が!
のんびりと朝を過ごした後は憧れのビーチへ。
海もおだやか
砂浜ではゴミもなく奇麗に整備されています。
むこうにダイヤモンドヘッドが見えています。
チカちゃんも水辺へ。泳ぐのかと思いきや、水に足を浸けただけ。結局ワイキキビーチで泳ぐことはありませんでした。いつでも泳げると油断していたせいですね。
ホテルでブランチ
アラモアナショッピングセンター。ワイキキの近くの大きなモールで、ウォルマートをはじめ色々なお店が入っています。食事をしたり、お土産を買ったり、一日中楽しむことが出来ます。また、バスでオアフ島の各地へ行きたい場合も、ここから乗り降りすると便利です。
ここからバスでダウンタウンへ行くことにします。
セントアンドリュース 大聖堂。美しいステンドグラスで知られています。またハワイで挙式する日本人カップルに人気の教会です。
教会の前にリムジンが! 挙式中のため中に入れてもらえませんでした。
そこで、Petite New York さんのブログの写真をお借りしました。素敵な教会です。
(Petite New York さんのブログより)
本当に美しいステンドグラス。見れなくて残念。
バニヤンツリー、ハワイの至る所で見かけます。根っこがすごい! これは気根という根で、枝から真下に長く伸びています。
アリイオラニ・ハレ。カメハメハ大王が宮殿として造り始めましたが、完成前に亡くなったため宮殿として使われることはありませんでした。現在は州最高裁判所になっています。
カメハメハ大王の像。彼はハワイを統一した初代の王様。左手に槍を持ち、右手を掲げてハワイの繁栄を祈っています。
近くに第8代女王リリウオカラニの像もあります。唯一の女性の王様でハワイ王国最後の王でもあります。
バスでアラモアナショッピングセンターに帰って来ました。この建物の3階にレストランがあり、テラス席が見えています。サンセットに合わせて予約しました。
人気のレストラン、マリポサです。
テラス席からアラモアナパークと海が見渡せます。
サンセット前に早めの夕食
雲と地平線の隙間を縫うように太陽が落ち始めました。
空を紅く染めながらサンセットショーの始まりです。
10分程で海の中へ消えてしまいました。
翌日
今日はダイヤモンドヘッドに登ります。朝の涼しいうちにスタート。
ワイキキエリアからバスでダイヤモンドヘッドの入口に到着。
バス停からチケット売り場まで歩いて行きます。
トンネルがあります。
トンネルを潜り抜けると、
大きな原っぱ
15分程でチケット売り場に着きました。
入場料1ドルを払って、登山開始。ダイヤモンドヘッドの標高は232mですが、登山口は61mですので、実際の標高差は171mです。
どんどん登って行きましょう!
途中の見晴台。昔はウインチを使って物資を引き上げるために使われていた場所です。
トンネルがあります。
山頂には第二次世界大戦中アメリカ軍の要塞がありました。このトンネルは要塞に軍事物資を運ぶために造られたものです。
今度は階段になっています。
階段を登り切って振り返ったところ
再びトンネル
次は階段
螺旋階段になっています。
出口が見えます。
背を屈めてトンネルから出ました。
眼下に海が見えます。
頂上が見えて来ました。これが最後の階段です。
ワイキキの街が一望できます。
ダイヤモンドヘッドの最高地点。約40分で登ることが出来ました。
これから下りて行きます。
火山活動で出来たクレーターが眼下に見渡せます。
Googleの航空写真で見ると、このような感じになっています。
ハイキングコースの案内板
クレーターの中の原っぱ
駐車場に紅い冠をした鳥がいました。見た目のとおりの名前でコウカンチョウ(紅冠鳥)だそうです。
昼食はワイキキに戻って、エッグスンシングス (Eggs' Things)で頂きます。ハワイでも人気のお店で、日本にも原宿や銀座をはじめ多くの店舗があります。
テラス席を確保
日本語のメニューもあります。パンケーキが人気のようです。”ブルーベリーにホイップクリームとマカダミアナッツ” のパンケーキを注文。
パンケーキが5枚入っています。ボリュームたっぷり。
2人でシェア
午後は ”この木なんの木” でお馴染みの ”日立の樹” があるモアナルア・ガーデンパーク に行きます。
アラモアナショッピングセンターからバスに乗って、高速を降りた所のバス停で下車。
”バスを降りたらそのまま進行方向に5分程歩くと公園の裏口に到着” との情報を頼りに進みます。あたりには見かける人もいません。
少し不安になりながら歩いていると、それらしき公園に着きました。
小川がありました。橋を渡って入って行きます。モアナルア・ガーデンパークに無事到着。裏口のせいか、人は誰もいません。
案内板、日本語訳も付いています。 ”日立の樹” の正式名称はモンキーポッド。このモンキーポッドの巨木の一つが ”日立の樹” という訳です。
公園内にはモンキーポッドが沢山あります。
その中でもひときわ大きな木がありました。この木の下にだけは多くの観光客がいます。”日立の樹” のようです。
日本人の観光客ですね。ツアーで正門から入って来たようです。
このような実がなっています。
こちらは普通のモンキーポッド
大きいですね。樹齢100年以上です。
現地の人が小川で魚釣りをしていました。
翌日は真珠湾にある「第二次世界大戦武勲記念史跡」を見学します。アラモアナショッピングセンターからバスで1時間程のところにあります。朝ゆっくりと過ごした(ハワイですものね)ため、着いた時には既に12時を回っていました。
ここにはアリゾナ記念館、戦艦ミズーリ記念館、ボーフィン潜水艦博物館、太平洋航空博物館がありますが、なんといっても目玉は戦艦アリゾナと戦艦ミズーリです。正直いって時間の関係でこの二つしか見学出来ませんでした。もう少し早く来ればよかった! 後悔はともかく、ここでチケットを購入します。混み合う時期には予約をしておいた方がよさそうです。
先ずは戦艦ミズーリを見学。日本語のガイドが付くとのことでしたが、いません。日本人は私達二人だけですものね。英語のグループに交じって行こうとすると、そこへ日系の女性の方が小走りでやって来ました。
3連装の16インチ(40.6cm)砲が3門。後方にもあります。すごい迫力です。
甲板に丸いプレートが。降伏文書の調印式が行われた場所です。
太平洋戦争終結のための降伏文書
重光外務大臣が日本政府を代表して署名しています。
船べりがへこんでいます。ガイドさんによると、日本の特攻機が接触した跡で、その後、機体は甲板に激突したそうです。
レーダーに機影が写り、7500ヤード(6800m)先で後方から低空飛行で侵入してくるゼロ戦を双眼鏡で確認。対空砲火を浴びせると機体は煙を吐き、さらに4000ヤード(3600m)先で再び射撃がヒット。機体は急速に高度を失い海へ落下しそうだった。それでもゼロのパイロットは必死に高度を保ち、雨あられのごとく降りそそぐ機銃弾の中を戦艦めがけて突き進んだ。ゼロはミズーリの右舷に達すると急上昇し、左翼が船体に接触しながらもデッキ上に激突した。艦長は軍医に散乱したパイロットの遺体を集め海に埋葬するための準備を命じた。というようなことが書かれています。
これって、百田尚樹のヒット作「永遠の0」のエピローグに描かれているストーリーそのものではありませんか。小説では迫真の場面が描かれていましたが、そのはずで実話だったのですね。
翌朝、日の丸にくるまれたパイロットの遺体は、ミズーリの乗組員に見守られながら、海中深く水葬に付されました。命をかけて戦った者同士、まさしくノーサイドの精神ですね。
その後の調査で、ゼロ戦のパイロットは19歳の海軍二等兵曹(陸軍の伍長クラス)、イシノセツオだということが判明しました。
ガイドさんと別れて艦内に入って行きます。食堂です。
個人名の入ったコーヒーカップが並んでいます。
その中央に佐藤健輔一等兵曹の写真があります。戦後、戦艦ミズーリの歴史調査に貢献された方で、ミズーリに突撃したゼロ戦のパイロット ”イシノセツオ” を特定した方でもあります。
佐藤氏の功績が日本語で書かれています。
3段ペッドの寝室。ベッドを開けると物入れになっています。
一人部屋。机やテレビもあります。幹部の部屋ですね。
コンピュータルーム。戦艦ミズーリは第二次大戦後も現役で、湾岸戦争にも参戦しています。その時代のものでしょうか。
歯の治療室もあります。
海の上にしゃれた建物が浮かんでいます。
ボートに乗って行ってみましょう。知らなかったのですが、入場制限があるようです。私達はラッキーでしたが、出来れば事前に予約をしておきましょう。
アリゾナ記念館。1941年12月7日(日本時間8日)日本海軍航空隊の真珠湾奇襲攻撃によって沈没した戦艦アリゾナの真上にある慰霊施設です。
日本海軍の真珠湾攻撃で亡くなった戦艦アリゾナの乗組員1177名の名前が大理石に刻まれています。
この真下に戦艦アリゾナが沈んでいます。
海面に出ているのは砲塔の台座部分です。
永遠の0に別れを告げてワイキキに戻ります。
夕食は居酒屋で
ホッケにお好み焼き、ハワイのイメージではありませんが、妙に落ち着きますね。
銀幕の大スター小林旭に浅丘ルリ子。歴史を彷彿とさせるポスターです。
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