リタイヤ後、欧米やオセアニアなど日本から比較的遠い地域を旅して来ましたが、これからは体力的な面も考慮して近場のアジアにシフトします。
2016年4月、リタイヤ後の旅第5弾としてシンガポール、インドネシアのバリ島及びジョグジャカルタを12日間の日程で訪れます。
先ずはシンガポールから。
マレー半島の南端にへばりつくような島、それがシンガポール。東京23区ほどの面積に570万の人口を有する小さな島国ですが、2018年度の一人当たり名目GDPは6万5千ドルで世界8位、ちなみに日本は3万9千ドルで26位ですから、アジア屈指の近代都市と言っても過言ではありません。
シンガポールではマリーナベイ・エリアを中心に見て回ります。3泊4日の予定ですが、実質的には丸2日です。
羽田を10時55分に出発して17時20分シンガポールのチャンギ国際空港に到着。1時間の時差がありますので、実質の飛行時間は7時間半です。欧州だと12時間程、乗り継ぎがあれば15時間以上かかりますので、随分楽に感じます。
ホテルはメトロの駅の真上にあります。中心地から少し離れていますが、移動はメトロがほとんどですので、駅に近いほど便利ですね。しかもホテル代もかなりお安くなります。
夜の8時。シンガポールに到着したばかりですが、マリーナベイサンズの前で行われる「光と水のショー」を見るために、メトロでやって来ました。
見上げると3棟のビルの上にシンガポールのランドマークである船のようなものが乗っかっています。
前のショーが終わったばかり。次のショーは9時30分との文字が噴水に浮かんでいます。
マリーナベイの向こうに夜景の高層ビル群。
マリーナベイサンズの中にフードコートがあります。次のショーまで夕食。
「スペクトラ・光と水のショー」の始まりです。
吹き上がる噴水をスクリーンにしてレーザービームで映像が投影されます。
アジアに来た筈なのに、アジアの感じがしません。軽いカルチャーショック!
15分間繰り広げられた光と水と音の世界でした。
二日目はマリーナベイ沿いのウオーターフロント・プロムナードを散歩しながら、マーライオン、シンガポール・フライヤーそしてガーデンズ・バイ・ザ・ベイを見て回ります。
マーライオン・パークの最寄り駅から間違ってクラーク・キー側に出てしまいました。地図を頼りにマーライオンパークを目指します。
途中、シンガポール川に飛び込む子供達のオブジェがありました。
こちらは人種の異なる3人の男たちの像。商人達が商談をしているようです。
超高層ビルが立ち並んでいます。
公園のオブジェ
ビクトリア・シアター、歴史を感じさせる白亜の建物です。以前はイギリスのビクトリア女王を追悼するためのメモリアルホールだったようです。
大きな石に漢字のような文字が刻まれています。
巨大な花のオブジェ。やっとマリーナベイに出ました。
ウオーターフロント・プロムナード。マリーナ・ベイに沿って設けられた3.5kmの海浜遊歩道です。向こうにマーライオンが見えています。
マーライオン。シンガポールのシンボルですね。伝説の動物で、見たままですが、頭がライオンで体は魚です。
チカちゃん、大口を開けてマーライオンの水をがぶ飲み!
皆さん同じようにしていますが、他の人から見ればアホ面そのもの、かな!。
マーライオンとマリーナベイサンズのコラボ。シンガポールの2大ランドマークですね。
高さ200mの超高層ビル3棟の上に船の形をしたスカイパークがのっかています。
スカイパーク、まさしく天空の公園ですね。
エスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイも見えます。
シアターとなっていますが、オペラや演劇だけでなく、レストランやショッピングも楽しめる近代的な文化複合施設です。
こちらはシンガポール・フライヤー。これから訪れる予定です。
ミニ・マーライオン。後ろには本物のマーライオンの背中が見えます。
アジアらしくないとはいえ、アジアはアジア、やはり暑いですね。ここは早めの休憩。
マーライオン・パークを後にして、ウオーターフロント・プロムナードをぶらぶらしながら シンガポール・フライヤーに向かいます。
螺旋のような橋が見えて来ました。
ヘリックス・ブリッジです。マリーナベイサンズへと続く歩道橋で、DNAの二重螺旋構造をイメージしたデザインになっています。
マリーナベイサンズの隣には蓮の花の形をした建築物、アートサイエンス・ミュージアムが水面に浮かんでいるかのようです。
シンガポール・フライヤー。世界最大級の大きさで高さ165m。世界一はアメリカのハイ・ローラーで167.6mですから、僅かの差で2位です。ちなみに日本一は大阪のレッドホース オオサカホイールで123mです。
昼食時のせいでしょうか、ガラガラ。
ゴンドラの定員は28名ですが、私達二人だけ。360度のパノラマを独占!
出発します。
構造もしっかりしていそう。設計者はなんとあの世界的建築家・黒川紀章さんです。
まず目に飛び込んで来たのは、向こう岸にある植物園、ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ。
中心付近まで上がって来ました。
ガーデンズ・バイ・ザ・ベイに併設された世界最大の温室、フラワードームです。
高層ビル群
赤い屋根、集合住宅でしょうか? 洒落ていますね。
赤い屋根の向こうにシンガポール国立競技場が見えます。
マリーナベイの沖合には大型の貨物船が多数停泊しています。燃料の補給待ちでもしているのでしょうか?
眼下ではマーライオンが水を噴き出しています。
てっぺんに到達。
高さ165m地点から見るマリーナベイサンズ。
マリーナベイサンズの高さが200mですから、少し見上げるもののほぼ真横に船を見ている感じです。
降下モードに入りました。
ザ・フロート・マリーナ・ベイ。こちらも世界最大級の浮遊式ステージです。コンサートや各種イベントに使われるそうです。
約30分間の空中遊泳の旅でした。
シンガポール・フライヤーから巨大植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイに向かいます。先ほど見た長さ280メートルのヘリックス・ブリッジを渡って行きます。
その先にはマリーナベイサンズや蓮の花の形をしたアートサイエンス・ミュージアムが見えます。
シンガポールの緯度は北緯1度、ほぼ赤道直下です。午後1時、太陽はほとんど真上。
マリーナベイサンズの真下にやって来ました。
マリーナベイサンズを通り抜けてガーデンズ・バイ・ザ・ベイに向かいます。
よく目にするのは海側からのマリーナベイサンズですが、これは反対側から見たもの。
巨大植物園ガーデンズ・バイ・ザ・ベイにやって来ました。
スチールで出来た「スーパーツリー」が並んでいます。
凄い迫力に圧倒されます。
猛暑の中をここまでやって来たので、取り敢えずランチを兼ねて休憩。
ビールもありました。インドカレーがあったので注文。スリランカカレーに比べるとつゆだくですね。
フクベノキ、別名ひょうたんの木だそうです。中をくり抜けばマラカスにもなります。
園内は101ヘクタールもあり、東京ディズニーランドの2倍以上。時間的な関係で今回はスーパーツリーのあるところだけを見学します。
マリーナベイサンズとスーパーツリーのコラボ。高さ25m~50mもあるスーパーツリーが全部で18本あります。
人気の「OCBCスカイウェイ」。2本のスカイツリーを結ぶ全長128mの遊歩道です。地上22mの高さに設置され、途中はワイヤーで吊り下げられています。
上部は枝のように鉄筋が伸びています。
ツリーに植え込まれているのは本物の植物です。
対岸のシンガポール・フライヤーも見渡せます。
植物園内は無料ですが、スカイウェイは有料。
夜になるとこのスーパーツリーに電飾が灯ります。
一度ホテルに帰って休憩を取った後、ナイトショーを楽しむため再びやって来ます。
ガーデン・ラプソディー(ナイトショー)は19時45分から始まります。7時前にやって来て、園内の遊覧バスでスカイツリーの場所まで移動。
19時過ぎにスカイツリーが灯り始めました。
19時45分、光と音楽のショー:ガーデン・ラプソディーの始まり。スカイツリーに取り付けられた電飾が音楽と供に点滅し始めました。
幻想的です。
スカイウェイからも鑑賞出来ます。
色とりどりの光がメロディーに合わせて点滅を繰り返します。
あっという間の15分間でした。
1日2回のショー、次は1時間後だそうです。
シンガポールの夜は至る所でライトアップされていて、とても華やかです。
夕食のためクラーク・キーにやって来ました。
シンガポール川に沿ってレストランやバー、ショップなどが立ち並ぶエリアです。
世界各国のレストランがあり、何処に入ったらいいのか迷ってしまいます。
もちろん日本のレストランもあります。川沿いのテラス席がある居酒屋です。
ということで居酒屋さんへ。
風が心地よく眺めも最高。
写真付きのメニューで適当につまみを頼んでビールで乾杯!
ライトアップもカラフル。
クラーク・キーは夜遅くまで賑わっています。
三日目はマリーナベイサンズのスカイパークにやって来ました。55階建ての超高層ビルの上に載っかっている船の形をした公園です。
日本語の案内版も。
展望デッキ。広々としています。幅38m、長さ340mもあります。
200m上空からの爽快な眺め。左にマーライオン、右にエスプラネード・シアターズ・オン・ザ・ベイが見えています。
こちらはガーデンズ・バイ・ザ・ベイのスーパーツリー。
シンガポール・フライヤーさえも地上にへばりついているようです。
ザ・フロート・マリーナ・ベイや蓮の花の形をしたアートサイエンス・ミュージアムが見えます。
上から見るアートサイエンス・ミュージアム。
スカイパークにはプールもあります。プールを使用出来るのは宿泊者のみ。
このプールは世界最大のインフィニティ・プールとして知られています。
スリランカ編でもご紹介しましたが、プールと海や湖などが繋がっているように見えるインフィニティプール、その元祖はスリランカの天才建築家ジェフリー・バワが設計したヘリタンスカンダマラホテルのプールです。
マリーナベイサンズの次はメトロでサンティックシティまで行き、そこから歩いてラッフルズホテルに向かいます。
サンティックシティは国際会議場やショッピングセンター、レストラン、フードコートなどが入る大型のモールです。またファウンテン オブウェルス(富の泉)と呼ばれる巨大噴水があります。
モールの中に高級そうなスーパーがありました。 覗いてみるとココナッツが!
ココナッツとかぼちゃスープ、おしゃれですね。ストローでジュースを飲み、スプーンで果肉を頂きます。
カフェから噴水が見えます。世界最大級の噴水です。夜になると噴水ショーが開催されるとのこと、このカフェからの眺めは最高でしょうね。
サンティックシティを通り抜けてラッフルズホテルにやって来ました。コロニアル様式の高級ホテルです。
1887年に開業、その後改装されて現在に至っています。宿泊者の気分になってひと時を優雅に過ごします。
ロングバー。シンガポール・スリングというカクテル発祥の地だそうです。
天井のうちわがパタパタと風を送っています。当時は使用人がうちわを扇いでいたのでしょうね。
チカちゃんはもちろんシンガポール・スリング。
シンガポール・スリングは、女性がお酒を飲むことが憚られていた時代に、人前でも問題ないようにと考案されたお洒落なカクテルです。
つまみはピーナッツ、無料でおかわり自由。殻は床へポイ、がここの流儀。そういえば欧米ではみんな床へ捨てちゃいますが、ここが発祥? 植民地時代のなごりのようなものを感じてしまいます。
私はビールの一気飲み。
カネサカ シンジ! 銀座でミシュランを獲得した金坂真次氏のお寿司屋さんがあるようです。
伝統を感じさせる白亜のホテル。一度は泊まってみたいものです。
2階から長く伸びた2本の棒、
ロング・バーならぬロング・ブーツでした。
今夜はホーカーズ(屋台村)で食事をするため、チャイナタウンにやって来ました。お目当てのホーカーズはこの先にあります。
チャイナタウン駅前から真っ直ぐ伸びているパゴダ・ストリート。メインストリートで飲食店や土産物屋などがひしめき合っています。
動植物の絵文字で出来たネームプレート。自分の名前を漢字で伝えれば作ってくれるようです。
しばらく歩くと、お祭りをやっていました。
中国風獅子舞いのようです。
パゴダ通りを突き当たると、カラフルな門のある寺院がありました。スリ・マリアマン寺院です。
1827年に建てられたシンガポール最古のヒンドゥー教寺院で、重要文化財に指定されています。
こちらはブッダ・トゥース・レリック寺院。ブッダの歯や遺骨が祀られているそうです。パゴダ通りの突き当りを右に200mほど行ったところにあります。
その先100mほどの所にマックスウェル・フードセンターがあります。
ローカルの人や観光客も訪れる人気のホーカーズ(屋台村)です。
色々な屋台が並んでいます。
自分の好きなものを見つけてオーダー。私はビールを探します。
チカちゃんがチリクラブを見つけて来ました。シンガポールを代表する高級料理ですが、ここでは手ごろな値段で頂けます。
手袋をして、
むしゃぶりついています。おいしそう! スリランカ産の蟹ですね。
ドリアンも売っています。ホテルには持ち込めないことがありますので、注意しましょう。
翌日、夜明け前にホテルをチェックアウト。
シンガポールにお別れをして、
次の目的地であるインドネシアのバリ島に向け出発します。