台北市から新幹線で高雄へ、そこからバスで台湾最南端のリゾート地・墾丁(ケンティン)に移動し、3泊4日のバカンスを過ごします。その後、高雄に戻って半日観光、翌日のフライトで日本に帰ります。
台北から高雄まで約350km、台湾高速鉄道で所要時間は1時間30分ほどです。最高速度は300km/hで、日本製の新幹線が採用されています。
日本で指定席を予約、乗り心地も申し分ありません。
台湾でも駅弁は大人気。台北駅で買っておいた駅弁(排骨便當)、味は期待していなかったのですが、これが実に美味しいのです。
車窓から田植え後の田んぼが見えて来ました。区画整理され、規模も大きそうです。
あっという間に高雄に到着。駅では愛ちゃんのお出迎え、台湾でも人気者ですね。
高雄から南へ85kmほどの墾丁(ケンティン)に高速バスに乗って行きます。
墾丁ではホテルやビーチでのんびり、また台湾最南端の灯台を訪れたりします。
高雄駅から墾丁エクスプレスで出発。2時間ほどのバスの旅です。
ヤシの木が見えて来ました。南国の気分を味わいながら、やがて美しい海岸線に沿って走り始めます。
ホテルに到着。バスの運転手さんにホテル名を告げておくと近くのバス停で降ろしてくれました。
ホテルは昌煙的喬雅客旅店(スモーキーホテル Smokey Joe's Hotel)。それほど大きくありませんが、お洒落なホテルです。(最近、ホテル名が変わったようです)
部屋も清潔で、ベランダからの眺めも緑がいっぱい。
南国のリゾート感に溢れています。ここで3泊、のんびりと過ごします。
墾丁の中心は墾丁大街。夜になると大通りの両側にたくさんのお店が並びます。
私達のホテル周辺から夜市が始まり、道路に沿って南西へ800mほど続いています。
イタリアンのお店を見つけました。今夜はここで!
スパゲッティにピザ。久々です。
墾丁の夜はとても華やか、お祭りのようです。
さわやかな朝。
のんびりと朝食、その後近くのビーチで過ごします。
ホテルから約1.5kmのところにある小湾という小さなビーチ。路線バスでやって来ました。1本道なので迷うことはありません。
きれいな砂浜に澄み切った海。
プライベートエリアもありますが、一般の人にも開放されています。
お店らしきものがあります。そこのおばさんに頼むと、好みの場所にパラソルを設置してくれました。
缶ビールも売っています。飲んだり、泳いだり、うとうとしたり。
カフェもあります。ランチはここで。
レジャーボートを楽しんでいる人達もいます。
ビーチで4時間ほど、まったりしました。
ホテルに引き上げ、プールでウォーキング。
今夜は「熱炒100」という食堂のような居酒屋さんに入りました。店の名前の通り、お値段は大半が100元(約400円)とシンプル。
メニューは中国語だけ。漢字を頼りにチョイスしました。
夜になると大勢の人が夜市にやって来ます。昼間はほとんど人を見かけないのに、これほどの人がどこにいたのかと不思議に思ってしまいます。
人だかりの中でセクシーなお姉さんが踊っています。ショーパブ?、それとも墾丁版フーターズのお店でしょうか? 残念ながら? 未確認です。
南国の朝は本当にさわやか!
朝食はアメリカンブレックファーストとシュウマイ入りヌードルスープ。
食後はホテルでのんびり。2階の渡り廊下から中庭が見渡せます。
南国らしくヤシの木やバナナの木もあります。
ホテル前にたむろしているタクシーと交渉して、台湾最南端の灯台を目指します。ホテルから10kmほどのプチ・ツアーです。
途中にある船帆石。遠くから見ると帆船に似ているところから名付けられたそうです。でも、帆船というよりは、
ニクソン元米大統領にそっくり。2021年の日米首脳会談で菅総理とバイデン大統領が台湾問題に言及して話題になりましたが、半世紀前の日米首脳会談で台湾問題に言及したのがニクソン大統領です。その大統領が3年後に中国を訪問し米中共同声明を出します。つまりちゃぶ台返しをしたわけです。台湾の人たちはこの岩をどのような気持ちで見ているのでしょう?
難しい問題はさておき、ツーショット。
更に南下すると、砂島と呼ばれる美しい砂浜があります。
この砂浜の98%はサンゴや貝殻などが波に浸食されて堆積したものです。非常に貴重な場所で、砂浜への立ち入りは禁止されています。
こちらのごつごつした岩の上には入れます。珊瑚礁で出来た石灰岩ですね。
透き通った海、
エメラルドグリーンです。
台湾最南端の地にやってきました。
公園内には墾丁のシンボルともいえる灯台があります。
台湾八景に指定されている鵝鑾鼻(ガランビ)公園。南に向かって左は太平洋、右は南シナ海に面しています。
最南端の灯台、高さは21.4m、1882 年にイギリス人によって建築されました。
白亜の灯台の前で純白のウェディングドレス。素敵ですね。
出入口付近には土産物屋さんが並んでいます。
南国定番のココナッツジュースを飲んでホテルへ引き上げます。
ホテルのイタリアンレストランでランチ。少し暑いですがテラス席に限ります。するとスタッフが日陰を作ってくれました。
メキシコのコロナ・エクストラ。世界中で、特にリゾート地でよく見かけます。 心地よい暑さでビールが進みます。
遅めのランチ後、ホテル近くのビーチまで散歩。
大湾にある墾丁海水浴場。美しいビーチがどこまでも続いています。左手に見える小高い山の向こう側に、昨日訪れた小弯ビーチがあります。
この時期、まだ波が荒いせいか遊泳禁止になっていました。海開きまでもう少しのようです。
墾丁での最後の夜市。
今夜は台湾料理の何家食堂。メニューには写真がありません。漢字で ”酢豚” と書いて店員さんに注文。美味しそうな酢豚が出て来ました。
朝食後、高速バスで高雄に移動します。
高雄市は人口277万人で台湾第三の都市です。世界有数の港湾都市として台湾の産業と経済を支えています。
高雄での観光は半日のみ。高雄駅の近くにある蓮池潭(れんちたん)という湖の周囲を中心に散策します。
シャトー・デ・シン高雄ホテルに到着。 高雄の鹽埕埔駅からほど近い場所にあります。
そのホテルに新婚さんカップルがやって来ました。これから披露宴のようです。
高雄を代表する観光スポット、蓮池潭(れんちたん)。人造湖で周囲は約5kmほどで名前のように蓮の花で有名な湖です。
蓮池潭のシンボルといえば龍虎塔。その龍虎塔の前にあるのが医学の神様を祀る左営慈済宮です。
慈済宮から参道を通って龍虎塔に行きます。
参道の先に七重の塔が2塔、龍虎の塔です。
その参道はジグザグになっています。参道を通れば身が清められますが、ジグザグだとその時間が長くなります。それと魔物は曲がった道を進むことが出来ないことからジグザグにしているそうです。
参拝は高潔な龍の口から入り、狂暴な虎の口から出るのが習わしです。そうすることで、これまでの罪が清められ、福がやって来るそうです。
龍の中は陶器で出来た物語が描かれています。ここを抜けて龍の塔の階段を上ります。
回廊に出ると、天井がとても煌びやか。向かいには虎の塔が見えます。
見下ろせば出口となる虎、目線の先には湖が広がっています。
龍虎の口から参道がジグザグと慈済宮の方へ延びています。
龍の塔から虎の塔へ移ります。今度は龍の塔が見えます。
小さな龍と虎が屋根に乗っかっています。
虎の口から出ます。これで厄払いも済みました。
龍虎塔から湖畔沿いに歩いて次の見どころに向かいます。
途中、道沿いにガイドブックにも載っていないような小さな寺院を見つけました。
4面の拝所を持つお堂。願い事によって拝む方向があるようです。
寺院の敷地には大きなガジュマルの樹があります。根元は洞穴のようになっていて、通り抜けることが出来ます。平安洞と書かれた祠、通り抜けるとご利益がありそう!
龍虎塔から200mほど北にある啓明堂と春秋御閣にやって来ました。
啓明堂の前にあるのが春秋御閣。春閣・秋閣と呼ばれる八角形の四重の塔です。
春閣・秋閣の塔の前に大きな龍、その龍の背に観音様が乗っています。
春秋御閣から湖上に延びた橋の先に屋根と柱だけの建物が浮かんで見えます。五里亭という春秋御閣のあずまや(休憩所)です。
春秋御閣から400mほど先にある北極玄天上帝像に向かいます。
北極玄天上帝像の入り口にある北極亭。
北極亭から湖上の参道を通り、上帝像を参拝します。
高さ21mの北極玄天上帝像、右手に七星剣という宝刀を持ち、左足で蛇と亀を踏みつけています。
上帝像の下は2階建ての建物になっています。中は祭壇で、病を治すご利益があるそうです。
建物の外では金の鶏が卵を抱いています。こちらは金運ですね。
北極玄天上帝像が湖上で存在感を放っています。
更に200mほど北に行くと、左営天府宮があります。龍や鳳凰で飾られた煌びやかな屋根が特徴の寺院です。
蓮池潭を半周して高雄左営駅からMRTで美麗島駅にやって来ました。
美麗島駅は高雄市の東西と南北のメトロが交差する駅で、「世界で最も美しい地下鉄駅ランキング」の2位に選ばれたこともあります。
駅構内中央には2本の柱で支えられたステンドグラスのドームがあります。4500枚のステンドグラスで、日に3回、光のショーが開催されるとのことです。
駅前のジュース屋さんで休憩。
タピオカミルクティとマンゴースムージー、とっても美味しい!
台湾最大の港、高雄港。もともとはラグーンであったところを、17世紀になってオランダが開拓し、その後も時代の波に翻ろうされながら発展して来ました。
今ではそのような面影もなく、世界有数のコンテナ港となっています。
港の周辺には古い倉庫を利用して、アート作品やおしゃれなショップ、カフェなどが連なる芸術特区があります。
ガンダムのような巨大なオブジェ。
こちらはコンテナを繋ぎ合わせているようです。
台湾の夜といえば夜市。先ほどの美しい「美麗島駅」の近くで六合国際観光夜市が開かれています。
夕方になると屋台が出始め、道路は歩行者天国になります。
屋台でB級グルメを堪能することも夜市の楽しみですが、旅の身ですので、安全をみてお店で食事を取ります。
小籠包と麺類、そして空心菜のような野菜炒め。
龍の髭という野菜です。確かに、調理前の野菜には髭のようなものがありました。
道路上にテーブルが並び、皆さん食事を楽しんでいます。
台湾の人にとって夜市は生活の一部なのかもしれませんね。でも、日本のようにビールで盛り上がっている光景にお目にかかることはありませんでした。
朝食後、高雄から台北に移動し、その足で日本に帰国します。
新幹線で台北へ。
ラウンジで昼食。
8日間の旅を終え、羽田空港へ帰ります。
台湾の次はスリランカです。スリランカはこのブログを始めるきっかけとなった旅先で、ブログの始まりでもあります。次回はリタイヤ後の旅第8弾として、スリランカ編を3回にアレンジし直して掲載したいと思います。