lannlannmc’s blog

光り輝く島

光り輝く島スリランカ:(1章) 仏教の聖地で

台湾に続くリタイヤ後の旅第8弾はインド洋に浮かぶ小さな島スリランカです。

このブログを始めるきっかけとなったのがスリランカで、既に14回に渡って詳細を記載しましたが、この機会に3回に編集し直して掲載します。


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ベトナムハロン湾クルーズで知り合った女性から「もう一度行きたい国は?」と尋ねられたのが、44年ぶりのスリランカへと誘われることになったのです。

 

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スリランカシンハラ語で「光り輝く島」という意味を持ち、「インド洋の真珠」とも称される美しい国です。

正式名称はスリランカ民主社会主義共和国、面積は北海道の約0.8倍、人口2,180万人、一人当たり名目GDPは3,852米ドル(2019年)と日本の10分の1ほどです。まだまだ貧しさの残る国ですが、これから飛躍的に伸びようとしている国でもあります。

 

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先ずは、”地球の歩き方”の冒頭部分の写真と文章をご紹介しましょう。

現在、スリランカでは8つの世界遺産が登録されている。それは小さな島国でありながら、豊かな、あるいはユニークな、普遍的価値のある歴史と自然が残されていることを証明するもの。旅をする目的としてもふさわしい、すばらしい人類の宝物ばかりだ。

 

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2019年3月上旬、14日間の日程でスリランカへ出発。  

日本からの距離は約6,600km、スリランカ航空のダイレクト便で10時間弱のフライトです。時差は3時間30分、日本が進んでいます。

 

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機内食はカレー、懐かしい味です。私の旅の目的の一つは ”スリランカカレー”  と言っても過言ではありません。44年前に2ヵ月余り滞在しましたが、毎日々々飽きもせずカレーを食べていたのですから。

 

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1時間遅れの19時にバンダラナイケ国際空港に到着。   

第1章ではダンブッラからアヌラーダブラ、そしてボロンナルワといった古代遺跡が集中する北部を紹介します。

 

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到着すると最初に迎えてくれるのは仏様。しかし乗客の皆さん、仏様どころではありません。急ぎ足でイミグレーションに向かっています。私達も焦る気持ちはありましたが、まずは仏様にお参り。というのも、仏の教えが第二次世界大戦後の日本の危機を救ってくれたからです。

戦後、連合国による日本の分割統治が検討されていました。その会議の席上、セイロン(現スリランカ)の蔵相ジャヤワルダナ氏が仏の教えを引用して「憎しみは憎しみによって止むことはなく、憎しみを捨てることによって止む」と、日本への賠償請求を放棄するよう各国に求めたのです。この演説によって、国家存亡の危機にあった日本は分断されることなく主権を回復することが出来たのです。

その後ジャヤワルダナ氏はスリランカの第二代大統領になり、「右目はスリランカ人に、左目は日本人に」との遺言を残し、死後もなお日本を見つめているのです。

 

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初日は空港近くのゲストハウス(民宿)に泊まります。スリランカではこのゲストハウスが至る所にあり、とても便利です。設備はピンキリですが、エアコン、シャワー、冷蔵庫そして食事が出来るところを選定の目安にしています。

 

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チェックインが夜8時頃になったため、夕食は近くの中華レストランで。チャーハンに焼きそば、デザートは果物たっぷり。

 

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朝食はゲストハウスでアメリカンスタイル。  

本日からチャーターした車でスリランカの旅の始まりです。ドライバー兼ガイドはランカさん。ランカさんは研修で日本に2年間滞在した経験があり、日本語も達者です。

 

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最初の訪問地はクルネガラ。コロンボから北東に約80kmのところに位置する人口3万人ほどの町で、スリランカの主要都市を結ぶ交通の要衝として発展して来ました。 

44年前、2カ月余り滞在したのがこの町です。

 

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町はずれの湖畔にあるゲストハウス、私の定宿でした。一部改修されていましたが、昔と同じ佇まいです。ここで毎晩カレーを食べていました。懐かしさと美味しさがこみ上げて来ます。

 

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ゲストハウスのご主人やスタッフの方の親切が忘れられません。が、現在はオーナーも代わっており、当時のことを知る人は誰もいませんでした。半世紀近く経っていますからね。

 

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湖の向こうに見えるのはクルネガラのシンボル、エレファントロック。その頂上には大きな仏像があります。

 

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ドライバーのランカさんはクルネガラ在住です。そこで、お嬢様が通う学校(小・中学校)にお邪魔させて頂くことに。丁度、ダンスの練習をしているところでした。

 

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スリランカの伝統的な踊りで、この週末にお祭りがあり、そこで披露するそうです。  子供たちの目がキラキラと輝いていたのがとっても印象的でした。

 

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次の目的地ダンブッラに向かう途中のレストランでランチ。観光客向けのビュフェスタイルのカレーです。具材も豊富で見た目にもおいしそう!

 

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バンダラナイケ空港から北東へ約130km、車で3時間余りのところにダンブッラ石窟寺院があります。

 

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地球の歩き方より  : 

岩山の頂上付近にあった天然の洞窟に、極彩色の壁画が描かれ、大変な数の仏像が彫られているのを見ると、神聖な思いを抱かずにはいられない。数々の仏教説話を描いた壁画のなかには、シンハラ人とタミル人の戦争を描いたものもある。現在も問題となっているこの争いが、太古の昔から続けられてきたものだとあらためて実感させられ、複雑な思いにもさせられる。現在もユネスコによって石窟の修復が続けられてはいるが、訪れる人々が仏像に向かって真剣にお祈りをしている姿が見られる。2000年以上もの間、積み重ねられてきた彼らの祈りが、この石窟寺院にさらなる厳正さを与えている。

 

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ダンブッラ入口にある黄金に輝く仏像が見えて来ました。仏像の下は博物館ですが、ここは素通りしてチケット売り場を目指します。

 

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階段下に車を停めて、チケット売り場で2人分のチケットを購入。ガイドさんの分は不要です。

 

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チケット売り場の横に石窟寺院への階段があります。が、足腰に難のある我々は中腹まで車で行きます。元気な人はここから歩いて上りましょう。

 

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石窟寺院が見えて来ました。  

入り口の手前で靴を預けて、裸足になって寺院へお参りします。でも、岩の上は灼熱地獄のようなもの、持ってきた靴下に履き替えます。

 

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高さ160mほどの岩山の頂上付近にある洞窟を利用して造られた石窟寺院、1991年に世界遺産に登録されています。

 

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石窟寺院は手前から古い順に5つ並んでいます。第1窟から参拝をスタートします。

 

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ここには全長14mもある仏陀(悟りを開いたお釈迦様)の涅槃像が横たわっています。涅槃とは仏陀が入滅(死)しようとしている姿です。

 

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足裏には宇宙観を表す模様が描かれています。また足の指が左右で不揃い、仏陀が亡くなられたことを表しているそうです。

 

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第1窟の外にはアヌラーダブラから持って来た大きな菩提樹があります。ランカさんが落ちていた菩提樹の葉を拾って半分に折り、この輪郭が仏塔(ストゥーパとかパゴダ、あるいはダーガバとも称される)の形になっているとのこと。仏塔は仏陀の遺骨や遺品を納めるためのものです。なお、菩提樹から葉や枝を取ることは御法度です。

 

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第2窟に入ります。洞窟内にも小さな仏塔があります。確かに菩提樹の葉に似ています。

 

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石窟の大きさは幅52m、奥行き25m、高さ6mで、5窟の中で最大です。

 

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ここにも涅槃像があります。足の指先が左右揃っていますので、眠っているお姿です。

 

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第2窟には40体の座像と16体の立像が安置されています。

 

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天井一面に仏陀の生涯が描かれています。

 

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天井に水が滲み出しているところが!

 

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滲み出た水が壺に滴り落ちています。この水は枯れることがなく、お祈りなどの時に使われる聖水です。   

ダンブッラとは「水の湧き出る岩」という意味で、この寺院の名前の由来にもなっています。

 

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次は第3窟。5窟の中で2番目の大きさです。キャンディ王国時代に造られたもので、王の像も納められています。

 

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仏陀の涅槃像や仏像もびっしりと並んでいます。壁画や天井画も見逃せません。

 

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次は第4窟。仏塔や仏像が安置されています。仏塔には宝石が納められていたそうですが、盗難にあったとか。

 

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第4窟と5窟の間の屋根。洞窟内に雨水が滲み込まないように工夫されているそうです。

 

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最後の第5窟、小さな洞窟に涅槃像が安置されています。

 

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半眼で左右の足が揃っています。仏陀が永遠の眠りに入ろうとしているところですね。

 

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ところで何故、このような岩山の上の洞窟に寺院を設けたのでしょう。  

紀元前1世紀頃、南インドから侵入してきたタミル人によって都のアヌラーダブラを追われたアバヤ王はダンプッラまで落ちのびます。そこで修行僧に助けられて岩山の洞窟に身を潜めました。苦節15年、王はタミル人から都を奪い返します。修行僧たちのおかげで再び王の座に就いたアバヤ王は感謝の印としてこの洞窟に仏教寺院を建立したのです。その後、時代の権力者達によって整備され、現在のような姿になりました。

 

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大きな岩に今にも押し潰されそう!

 

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岩山の下には黄金の仏頭が、視界の先にはスリランカのシンボルともいえるシギリヤ・ロックが望めます。

 

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これからアヌラーダブラに向かいます。  

路上の果物屋さんで休憩。バナナの種類も豊富です。黄色いココナッツ! スリランカ原産のキングココナッツで、甘味がありジュースとして最適です。

 

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早速頂きます。ひんやりとして栄養満点、しかも安全安心。果肉も頂くことが出来ます。

 

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アヌラーダブラはスリランカの北中部に位置し、ダンブッラから約70km、1時間30分ほどのところにあります。

 

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地球の歩き方より :

アヌラーダブラ、ここは今からおよそ2500年以上も前にスリランカ最古の都のあった所。その文明を象徴するかのように、町のあちこちに点在するダーガバ(ストゥーパ、仏塔)は、天に壮大な姿でそびえ、数々の彫刻はどれも柔和な表情を浮かべている。仏教はこの地からスリランカ全土へ、そしてミャンマー、タイ、カンボジアへと、世界各地へ広がっていった。しかし、アヌラーダブラに栄えた王朝も、南インドからの侵入者との抗争の繰り返しの末、約1400年間で幕をとじることになる。

 

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アヌラーダブラ市街の北東に紀元前5世紀頃から8世紀にかけて栄えたシンハラ王朝の遺跡地区が広がっています。そこにはスリランカ最古の仏教遺跡が多数保存されており、仏教徒の聖地として1982年に世界遺産に登録されました。

 

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夕刻、アヌラーダブラのゲストハウスに到着。本日は移動だけでも5時間、初日からハードな日程です。早く休みたかったのですが、ランカさんからルワンウェリ・サーヤ仏塔の夜景がとても美しいとのことで、夕食は後回しにして行くことにしました。

 

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スリー・マハ・菩提樹の西門の入り口で靴を預けて入って行きます。スリー・マハでは白い装束をまとった信者が熱心にお祈りをしていました。

 

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スリー・マハ・菩提樹を通り抜け、北門から出てルワンウェリ・サーヤ仏塔へと向かいます。参道を500mほど歩くと、ライトアップされた白亜の仏塔が見えて来ました。

 

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ルワンウェリ・サーヤ仏塔。高さは55mで仏陀の遺骨が納められているそうです。

仏塔の周囲はアジア諸国からやって来た信者で溢れ返っていました。広場に座って熱心にお祈りしている姿を見ると、この地が仏教の聖地だということが理解できます。

 

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仏塔の周囲を等身大の象の像が護っています。  

夜のルワンウェリ・サーヤ仏塔、観光客を見かけることもなく、厳かな雰囲気が漂っていました。

 

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ゲストハウスに帰り、若奥さんの手作りカレーで夕食。

 

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スリランカ産のライオンビール。右が一般的なビール、左がストロングビールで9度もあります。

 

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カードと呼ばれるヨーグルト。生乳を一晩寝かせて作ったものです。44年前はバッファローの乳が使われていましたが、そのバッファローが少なくなったため、今は牛だそうです。これに、キトルヤシ(孔雀椰子)の花蜜から作ったキトゥルパニをかけて頂きます。栄養満点、懐かしい味です。

 

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部屋には蚊帳も備わっていますが、エアコンがあれば不要。ちなみにこのゲストハウスでは、蚊帳は無料、エアコンは有料です。

 

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スリランカの電圧は230~240V、コンセントはBF、B3、Bタイプがホテルにより混在しています。こちらはマルチ対応のコンセントで、日本のプラグがそのまま挿し込めます。私達が泊まったほとんどのゲストハウスでこのタイプのコンセントが装備されていました。

 

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朝食はカレーに加えて、トーストにオムレツも。オーナーの気配りが感じられます。デザートはフルーツの盛り合わせ。

 

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ゲストハウスのご家族、若いご夫婦で子育てをしながらの切り盛り。大変そうですが、張り切ってやっていました。   

本日はアヌラーダブラ遺跡を巡ります。

 

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ジェータワナ・ラーマヤ大塔。アヌラーダブラで最大の仏塔です。高さは74m、3世紀に建てられた時には122mもあったそうです。

 

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仏塔の周囲はお祈りのための大きな広場になっています。その広場では大勢の人が石畳の間の草を抜いていました。直射日光を受けて大変な作業ですが、そこは敬虔な仏教の国、除草剤などは使わないそうです。

 

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石畳の石が黒くえぐれています。これはアーユルヴェーダに使う薬草を磨り潰すために使われていた石だそうです。

 

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仏塔の上にもロープにぶら下がっている人がいました。この人もレンガの間の草を抜いています。

 

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仏塔の下にある建物の中には仏陀の涅槃像が安置されていました。

 

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こちらはアヌラーダブラ遺跡地区の北側にあるツインポンド(クッタム・ボクナ)、僧侶の沐浴場です。

 

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ツインポンドから西へ300mほどのところにサマーディ仏像があります。その手前には涅槃犬? 適当な場所で靴を脱いで、お参りをします。   

屋根の下で仏陀が瞑想していますが、かつては菩提樹で囲まれていたそうです。

 

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更に西へ300mほど行くと、高さ74mのアバヤギリ大塔があります。紀元前1世紀に建てられた大乗仏教の総本山ですが、12世紀になるとスリランカでは小乗仏教が本流となり大乗仏教は廃れてしまいました。一方、日本は大乗仏教ですから、アバヤギリ大塔が日本人にとっての聖地と言えるかもしれません。

 

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ところで大乗仏教小乗仏教の違いは?   

大きな乗り物と小さな乗り物に例えると、大乗仏教では厳しい修行に耐えて悟りを開いた者が多くの人を救うことが出来る、というのに対して、小乗仏教では厳しい修行に耐えて悟りを開いた者だけが救われる、ということのようです。バスと乗用車の違いでしょうか!

 

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こちらの建物の中にも涅槃像があります。また、壁に展示されている絵画から、当時は漆喰で塗り固められた白亜の美しい大仏塔だったようです。

 

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アバヤギリ大塔から西300mにスリランカで一番美しいとされるムーンストーンがあります。ムーンストーンとは神聖な場所に入る前に裸足になって身を清めるためのものです。が、ここだけは柵で囲って保護されていました。

 

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ムーンストーンの絵柄にはそれぞれ意味があります。外側から、炎の舌は物欲を、その内側に輪廻転生を意味する動物達、次の花芯は愛を、蓮の花をくわえたガチョウは純潔、そして一番内側の蓮の花は天国を表しています。

 

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外側から2番目の輪廻転生を表す動物は象・馬・ライオン・牡牛で、象は誕生、馬は老い、ライオンは病気、牡牛は死を意味しています。

 

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ムーンストーンの近くに宮殿の跡地ラトゥナプラサーダがあります。元々は5階建ての宮殿だったようです。

 

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この宮殿の入り口にはスリランカで一番美しいガードストーンがあります。ガードストーンは階段横にあって、魔除けの石です。

 

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午前10時半ですが、すでに猛暑まっただ中。キングココナッツの生ジュースで一休み。

 

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仏教徒の崇拝の対象となっているスリー・マハ・菩提樹

昨夜訪れましたが、昼間の菩提樹を参拝するため、極暑の中をやって来ました。

 

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ガードストーンに護られたお堂に上がると、献花台の前には信者と観光客でごった返しています。夜の神聖な雰囲気とは異なり、さすが人気の観光地です。

 

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仏陀菩提樹の下で悟りを開きます。紀元前3世紀、その菩提樹の分け木をインドからアヌラーダブラに運んで来ましたが、その時の様子が北門に展示されています。

 

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本家インドの菩提樹は枯れてしまいました。このスリー・マハ・菩提樹が世界最古の神木ということになります。

 

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次は、スリー・マハ・菩提樹と並んで人気のイスルムニヤ精舎です。遺跡地区の南側にあります。  

沐浴場の先に岩山を利用して御堂が建っています。御堂の左に見えるのが本堂で涅槃像が安置されていますが、撮影禁止でした。

 

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御堂の右横には岩肌を利用して彫られた火の神のレリーフや象のレリーフがあります。   四角い穴にコインが投げ込まれています。私もトライしましたが、コインは沐浴する羽目に。

 

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裸足になってムーンストーンで身を清め、ガードストーンに護られなが階段を上ってお参りします。

 

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御堂の中は岩山をくり抜いた石窟寺院で、仏様の座像が祀られています。紀元前3世紀に造られたスリランカで最初の仏教寺院と言われています。

 

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御堂後方の岩山に展望台があります。登って行くと、途中、巨石だらけ。

 

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岩の隙間はこうもりの巣になっています。  

直線状に丸い窪みの付いた巨石もあります。この窪みに穴を開け、熱湯を入れて石を割るそうです。

 

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岩のトンネルを抜けて進むと、大きな石に彫られた仏足石があります。お賽銭代わりにコインを入れて、頂上を目指します。

 

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岩山の頂上に到着。それほど高くはありませんが、ここから広々とした田園風景が見渡せます。

 

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最後は宝物殿。イスルムニヤ精舎で必見の「恋人のレリーフ」があります。残念ながら内部は撮影禁止、トリップアドバイザーさんから画像をお借りしました。

 

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紀元前2世紀頃、シンハラ王朝のサーリヤ王子がお忍びで街に出かけます。そこで町娘のサーラに出会い、恋に落ちてしまいます。しかし、カースト制度のもとでは身分があまりにも違うため、王様は大反対。それでも二人の想いが勝り、めでたしめでたし、というお話しです。

 

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規模は大きくありませんが、見どころの詰まったイスルムニヤ精舎でした。

 

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こちらは紀元前2世紀頃に建てられた美しい釣鐘型のミリサウェティヤ仏塔です。   これからアヌラーダブラを後にして、シギリヤのゲストハウスに向かいます。

 

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途中、ビュッフェスタイルのレストランで遅めの昼食。パパイヤは私の大好物、ニコニコ顔のバナナ、そしてパイナップルは芯まで食べれます。

 

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アヌラーダブラからダンブッラ石窟寺院の方角にひっくり返し、シギリヤで2泊します。シギリヤではボロンナルワ遺跡の日帰り観光やシギリヤロックへの登頂にトライします。

 

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シギリヤの村に入ったところで休憩。ランカさんがア―ッパなるものを見つけたようです。クレープのようなもので、米粉を溶かしたものをお椀の形をした鍋に垂らして焼き上げています。半球状で、パリッとして、おやつにもってこいですね。

 

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シギリヤのゲストハウス岩見荘に到着。さちこさんという方(漫画家の東條さち子さん)が経営されていますが、あいにく日本へ帰国中でした。

 

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部屋は広くて、ジャグジー付きの浴槽にトイレにはウォシュレットまであります。冷蔵庫も付いていて、スタッフに頼めばビールも買ってきてくれます。居心地最高!

 

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日本の100円玉2枚で使える洗濯機もあり、大助かり! 3階はレストランですが、建設中でした。

 

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レストランから見るシギリヤロック。この素晴らしい景色を眺めながら食事が楽しめるなんて、まさしく岩見荘ですね! 

 

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レストランが工事中のため、食事はパートナーさんのお宅で頂きます。

 

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3種類のカレーとライスの代わりに米粉のそうめん。手で食べると触覚も加わり、五感を総動員して美味しさを楽しめます。

 

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今日はシギリヤから日帰りでボロンナルワ遺跡を訪れます。岩見荘から約60kmで、片道1時間20分ほどです。帰りにはアーユルヴェーダ施設で2時間コースを体験します。

 

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地球の歩き方より :

ボロンナルワは10~12世紀の間にシンハラ王朝の首都があった所。その全盛期には、タイやビルマミャンマー)から僧が訪れるほどの仏教都市として繁栄を見せたという。その栄華を伝えるアジア有数の大遺跡群が、今は小都市となったこの町を世界に知らしめている。

 

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ボロンナルワ考古学博物館で遺跡への入場券を購入し、遺跡地区の南にある石立像からスタートします。その後、宮殿跡や人気のクワドラングルを見学しながら、ボロンナルワ遺跡を北上して行きます。

 

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さわやかな朝です。ベランダから鳥たちが起こしにやって来ました。 

 

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朝食にスリランカの代表的な食べ物を出してくれました。左上がアーッパ、時計回りに蒸しパン、ダール豆の揚げ物、ロール状のパンケーキ、カレー入りのもちもちした揚げ物、そして豆や野菜を混ぜた揚げ物です。フルーツはスイカ、パパイヤ、バナナ、パイナップル。

 

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朝食後ゲストハウスを出発して、ボロンナルワに入ると最初に目にするのは巨大な湖です。ボロンナルワ王朝で最も偉大な王とされるパラークラマ・バーフ1世によって12世紀後半に築かれた貯水池です。以来ずっと、この町の繁栄を支え続けて来ました。   

その湖の近くにボロンナルワ博物館があり、ここで遺跡への入場券を購入します。

 

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博物館から2km余り南へ下ったところから遺跡見学スタート。  

巨大な岩の上を歩いて行くと、スリランカのお札の肖像にもなっている王様の像があります。

 

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一枚の岩に彫られた石立像で、王様がヤシの葉に書かれた仏教経典を持っています。この王が誰か定かではないそうですが、人造湖を築いたパラークラマ・バーフ1世ではないかとのことです。

 

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石立像から200mほど南にポトグル・ヴィハーラがあります。かつての図書館で、ヤシの葉の仏教経典が保管されていたそうです。

 

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博物館の近くまで戻ったところに、パラークラマ・バーフ1世の宮殿跡があります。当時は7階建てでしたが、現在残っているのは3階部分まで。

 

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下の方に白く見える部分がありますが、漆喰です。当時は白く、美しい宮殿だったことが伺えます。

 

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台所やトイレの跡もあります。

 

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こちらは閣議場跡です。繊細な模様の柱がずらり並んでいますが、閣議の際に各大臣が座る位置になっているそうです。

 

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(クワドラングルの航空写真)

宮殿跡から600mほど北にあります。かつては四角形の城壁に囲まれたポロンナルワの中心だった場所です。

 

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クワドラングルの南の入り口に建っているのがトゥーパーラーマ仏堂です。ポロンナルワでは遺跡の多くが崩れ去っていますが、この仏堂は保存状態がよさそう。

 

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堂内には石仏像があります。仏像の前の小さな窓から朝陽が差し込むと、仏像の顔に当たり、宝石がはめ込まれた目が光ったそうです。今では宝石も略奪されて輝きを失っています。

 

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ラター・マンダパヤ。シンハラ王朝の王の名にちなんで名付けられた建物です。8本の石柱には蓮の茎が風に揺れる様がかたどられています。

 

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アタターゲ、旧仏歯寺です。4世紀にインドからアヌラーダブラに密かに持ち込まれた仏陀の歯は、王朝が変わる度にその保管場所も都とともに移ります。アヌラーダブラからボロンナルワに都が移された際、最初に仏歯が奉納されたのがこのアタターゲです。

 

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ハタターゲ。隣のアタターゲから仏歯を移すために12世紀に建てられた仏歯寺です。建物は崩れ去り、仏像の目の宝石は盗まれ、柱と壁を残すのみですが、壁石の文字が当時の様子を物語っています。

 

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ワタターゲ。クワドラングル内で最も人気の遺跡です。7世紀のアヌラーダブラ時代に建てられた円形状の仏塔で、東西南北に入り口があり、中には4体の仏像が安置されています。

 

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靴を脱ぎ、ムーンストーンで身を清め、ガードストーンに護られながら仏塔内へ上がります。

 

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4体の仏像が東西南北に向かって座っています。仏像は粉々に破壊され修復されていますが、その傷跡がまるで厳しい苦行に耐え抜いたかのようです。

 

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”石の本” という意味を持つガル・ポタ。長さ9m、幅1.5m、高さ0.5mで、重さ25トンの巨大な石に、ニッサンカ・マーラ1世の栄光の物語が彫られています。

 

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青くて酸っぱそうなミカン。店員さんが果汁に水を加え、上から下に落として混ぜています。酸味を抑えるためで、飲んでみるとさっぱりした美味しさです。  

かつてはミルクティを作る時にもこのようにして混ぜていました。これがとっても美味しかったのですが、今ではすっかり影を潜めてしまいました。

 

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クワドラングルから車で北上して行きます。ランコトゥ・ヴィハーラ、高さ55mのボロンナルワ遺跡で一番大きい釣鐘型の仏塔です。この美しい釣鐘様式がアユタヤ王朝から派遣された修行僧によってタイにも影響を及ぼすことになります。

 

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ランカティラカ寺院。13世紀に建てられた高さ17.5m、幅18m、奥行52mの巨大な寺院です。頭部が失われていますが、高さ13mもある仏立像を納めるための仏堂として建立されました。

 

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乳白色のキリ・ヴィハーラ。キリとはミルクの意味で、当時が偲ばれます。

 

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クワドラングルから2kmほど北に位置するガル・ヴィハーラ。大きな一枚の岩に4体の仏像が彫られています。

 

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左から瞑想中の座像。

 

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次は洞窟の中に彫られた座像。背後の彫刻も見事です。

 

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3体目は高さ7mの立像で、悟りを開いた仏陀だそうです。

 

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最後は全長14mの涅槃仏です。足の指先が不揃いですね。   

一枚の岩に、瞑想、悟り、入滅といった仏陀の生涯が描かれていました。

 

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大きな石の下に、小さな突っ張り棒。落石防止のおまじない?   

ガル・ヴィハーラを後にして更に北へと向かいます。

 

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ロータス・ポンド。名前の通り蓮の形をした直径8m程の美しい池です。石を積み重ねて作ったもので、僧の沐浴場として使われていました。

 

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ボロンナルワ遺跡で最も北にあるティワンカ・ピリマゲ寺院です。外壁が崩れかけていますが、もともとは漆喰で白く塗り固められていたようです。

 

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修復を終えた外壁と修復を待っている外壁。

 

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内部は撮影禁止、残念! 状態は良くありませんが、壁一面にフレスコ画が描かれています。

お目当ては「月とウサギ」。係員さんに尋ねると、懐中電灯で照らしてくれました。  旅人に食してもらうためにウサギが火の中に身を投じ、最後は月に祀られるという逸話です。13世紀頃、日本とスリランカに同じ物語りがあったわけです。奇遇でしょうか?

 

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観光客向けのレストランでランチカレー。ビュッフェスタイルで品数も豊富、ビールもあります。なによりも清潔ですね。

 

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シギリヤへ帰る途中、チカちゃんがアーユルヴェーダを体験するためハバラナという町に立ち寄りました。。その間、私は街を散策。市場で鰹節に似たモルディブ・フィッシュを見つけました。カレーの味付けにも使われる万能調味料です。

 

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一方チカちゃんは、町はずれの本格的なアーユルヴェーダ施設(Athreya Ayurvedic Hotel And Spa)で至福の時をすごします。   

最初にドクターの問診を受け、施術内容や使用するオイルを決めます。

 

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その後、オイルマッサージを60分、そしてシロダーラ(額の中心にオイルを流してストレスや頭痛を解消)30分、ハーバルスチーム(薬草を敷き詰めたサウナで体の毒素を出します)20分、最後にシャワーを浴びて2時間のコースが終了。極楽、極楽!

 

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シギリヤ村に戻って来ました。

 

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夕食は昨日立ち寄ったシギリヤ村の食堂です。地方では酒を提供するお店は限られていますので、前以って酒屋でビールを調達します。   

村はずれにポツンと一軒家、中に入ると鉄格子が! 来てはいけない所に来てしまった感じです。ドライバーのランカさんがいなければ無理ですね。

 

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食堂ではカタ・コト、カタ・コトとリズミカルな音がしています。熱した鉄板の上で、野菜やナンのようなものを両手に持った包丁で切り刻んでいる音です。それがまるで音楽のように静まり返った村中に響き渡っています。

 

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カタ・コトと野菜炒めのようなコッティ、ヘルシーでビールのつまみにも最高です。

 

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明朝、今回の旅のハイライトでもあるシギリヤロックに登ります。  

スリランカ編第2章でシギリヤロック登頂から宝石の産地ラトゥナプラまで掲載します。