ウナワトゥナ:地球の歩き方より
ウナワトゥナが他のリゾート地と違うのは、ビーチがメインロードから離れているということだ。まるでプライベートビーチのような感覚で過ごせることが最大の魅力だ。以前、このビーチはヌーディストたちの楽園として人気を集めていた。全裸になることがタブーとなったいまでは、素っ裸で砂浜を闊歩する姿を見かけることはない。それでも、当時の自由気ままな雰囲気は色濃く残されている。ちなみに、ウナワトゥナのビーチの砂の色は黄金ではなく、白に近い。
これまで車をチャーターしてスリランカの主な観光地を巡って来ましたが、これからはゴール(ガル)の南に位置するウナワトゥナのビーチを拠点にして4日間のんびり過ごす予定です。
コロンボとゴールを結ぶ鉄道です。ウナワトゥナが近くなって来た感じです。
夕方、ウナワトゥナに到着。ラトゥナプラを出てから4時間半ほどかかりました。
ホテル着、ここに4泊します。ここでドライバーのランカさんとお別れです。1週間ありがとうございました。今回の車チャーターはSudath Travel(スダートラベル)さんにお願いしました。担当はマンジュラさんで日本の大学を卒業しており、日本語でやりとりが出来ます。車チャーターはドライバーのみでガイドなしの契約でしたが、ランカさんは日本で働いていたこともあり日本語が達者。ラッキー!
ホテルはHiding Unawatuna。ハイディングという名前だけあって、目の前に止まっているトゥクトゥクのドライバーや近くの土産物屋の店員さえ、このホテルの存在を知っている人は誰もいませんでした。
受付やレストランがありますが、改装中で使えません。
洗濯機もあるはずでしたが壊れていました。オーナーさんに聞くと、袋に入れて夕方までに部屋の前に出しておけば翌日届くそうです。値段は? チップでよいとのことで、オーナーさんに1000Rs(700円)渡しました。高いような気もしましたが、これまでの分と滞在中の分を合わせると大量の洗濯物になります。自分でやるよりはましですね。
ウェルカムドリンク。ココナッツをマウスの形にして出してくれました。(目玉は私が書き足しました)
この奥に宿泊する建物があります。
1階と2階に2部屋ずつあります。私達の部屋は1階。現在は2階の1部屋が事務所兼倉庫として使われていました。
広々としています。
ベッドからトイレ・シャワー室が丸見え。取りあえずバスタオルで隠すことにしました。
トイレのむこうがシャワールームになっています。シャワーを使ってもトイレがビショビショになる心配はありません。
シャワールームには内庭があり、開放感たっぷり。
内庭。
敷地内のバナナ、まだ青くて食べれそうもありません。
マンゴーの木
蓮の花
庭にアヒルが2匹、番(つがい)です。宿泊客が連れて来て、そのままここに居着いたそうです。以前は孔雀が居たのですが。
そのうちの1匹が、私たちの部屋の前の花壇の中にうずくまっています。
卵がありました、3個。先ほどおかあさんアヒルが卵を抱いていたのですね。私達が滞在中に雛がかえるでしょうか、楽しみです。
夕食は近くのレストランで!
ライオンビール、ハッピーアワーで半額。
ピザ。写真を撮る前に食べてしまいました。
コトコト・ロッティ (正式にはコットゥ・ロッティ)
ホテルに帰って、今朝買ったランブータンを頂きます。
割るとライチのような白い実が出て来ます。ライチは嫌いですが、こちらはクセもなくさっぱりしています。
こちらは果物の女王マンゴスティン。イギリスの女王がこよなく愛したことから女王と呼ばれるようになったとか。
白くって、甘酸っぱく、クイーンと呼ばれるにふさわしい味です。
翌朝、朝食は向いのホテル・ハッピーバナナで頂きます。同じファミリーが経営しており、いわば私達のハイディング・ホテルはハッピーバナナの分家のようなものです。そして、ハッピーバナナは誰でも知っていますので、ここを目印にすることにしました。
この家の向こう側にレストランがあります。
レストランの前にはビーチが広がっています。私達のホテルのレストランが改装中でラッキーでした。
白い砂浜に、青い海と空
写真を撮ろうとすると、ボーイのおいちゃんがチカちゃんの後ろでおどけたポーズをとっています。チカちゃんは気付いていません。
フルーツが先に出て来ました。
コンチネンタル・ブレックファースト、毎朝同じです。
砂浜を歩きます。
ボートに乗ってダイビングに行くようです。
海辺の近くのSee Unawatunaというゲストハウス、旅行会社も兼ねています。明日のホエールウオッチングを予約するためにやって来ました。1人50米ドルで現地払い、朝6時ハッピーバナナ出迎えとのことだけで予約完了。
このウナワトゥナには旅行会社が数社あり、またどこのゲストハウスでも取次ぎを行ってくれますが、ここが最安値ですね。
本日は世界遺産のゴールへ行きます。内容については次の項に掲載します。
ゴールから4時頃帰って来ました。チカちゃんは1時間のオイルマッサージ、ついでに明日のアーユルヴェーダの予約をしました。その間、私は下見を兼ねて辺りをブラブラ。
日が暮れかけると、ウナワトゥナの街は、街といってもビーチロードが一本あるだけですが、欧米豪の観光客で溢れかえっていました。しかし滞在中、日本人やアジアからの観光客に出会うことはありませんでした。
ところで、気になっていたことがあります。レストランにはテーブルと椅子がありますが、加えて、座敷の間のような席があって、靴を脱いだ若いカップルが足を伸ばしてリラックスしながらビールを飲んだり食事をしたりしています。このような光景は今まで見たことがありません。日本っぽいような感じがしないでもありませんが、何か違和感を覚えます。それとも、これはヌーディストビーチのなごりなのでしょうか。
今夜はビーチで食事。この店を突き抜ければビーチがあります。
入口を入るとバーです。
バーを抜けるとビーチに出ました。左手に簡易お座敷があります。
砂浜の上にはテーブルと椅子。座っていると椅子が砂の中にめり込んで行きます。時々椅子を持ち上げて高さを調整。
10時までハッピーアワーでビールが350Rs(240円)、浜辺で心地よい風を受けながらのビールは最高。
焼きそば。800Rs(550円)、日本並みの値段ですね。
ダール(豆)カレー。辛そうな辛子もついています。ちょっとシンプルですね。
翌日はホエールウオッチング。詳しい内容は「城塞都市ゴール」の次の項で紹介します。
ホエールウオッチングから帰ってみると、アヒルの雛が卵からかえっていました。雛に触っているのはオーナーさんです。
3匹とも元気そうです。でも、真ん中の子だけ色が違います。灰色で、まるで”みにくいアヒルの子”ではありませんか。それとも以前いた孔雀の子でしょうか。ところでおかあさんアヒルの頭が傷ついています。
かわいいですね。
昼食タイム
ピザとメキシカンのナチョス。ビールに合いそう! でもこの店にビールはありませんでした。ナチョスのお値段は800Rs(550円)
食後は、昨日予約をしておいた2時間コースのアーユルヴェーダです。 私も1時間のオイルマッサージを受けました。気持ちよかったのですが、終わった後、暑さのせいで体にしみ込んだオイルが噴き出し体中ペチョベチョになってしまいました。
ハッピーバナナのビーチで一休み
やはりビールですね。ここのお値段は480Rs(330円)
チカちゃんはアーユルヴェーダの後なので、ビールは控えめにしてココナッツジュースをオーダー。この形はなんでしょう! トトロでしょうか。
ホテルではおとうさんアヒルが1人で寂しそう。
子育ての関係なのか、おとうさんアヒルがおかさんアヒルの頭を突っついて傷付けてしまいました。そこで、おかあさんと子供のアヒルをゲージの中に入れて保護しています。
庭の隅に池がありますが、子供のアヒルが中に入れるように改造するそうです。
今夜もビーチで夕食を取ります。
このような簡易のお座敷が至る所にあります。きっとヌーディストビーチの名残りですね。裸だと砂の上よりこちらの方が居心地がいいのかも。
カップルでお座敷は埋まっています。もちろん服を着ています。奥には男同士のカップルも!
海辺ではバーベキューをやっています。
えび。私は甲殻類のアレルギーがありますので、エビはパス。
魚もあります。新鮮そうではあります。
結局、イカ焼きを注文
野菜カレー
3日目の朝。蓮の花がきれいに咲いています。
ハッピーバナナで朝食
マンゴージュースとパイナップルジュース。食事は同じメニューでコンチネンタル・ブレックファースト。
おいちゃんが大きなオマールをもってゲストに見せて回っています。確かにこれほど大きなオマールは見たことがありません。
朝食後はビーチでのんびりします。ビーチパラソルとチェアは無料です。ビールか何か注文すれば何時間でも居座ることが出来ます。またホテルに宿泊しているかどうかも関係ありません。そのせいか、あっという間に席が埋まってしまいます。
朝食終了と同時にビーチチェアを確保。
そろそろ席が埋まり始めています。右の夫婦はロシアからだそうです、
泳いでいる人もいます。
砂浜に人はまばらです。
犬も気持ちよさそう!
暑くなったのか、犬がチカちゃんのチェアの下にもぐって来ました。
少し早いけれど、ビール! 瓶ビール480Rs(330円)
砂浜をバックパッカーが大きな荷物を背負って歩いています。
今度は、子供を肩車した親子です。
物を売り歩いている人もいます。
おばさんが大きな袋をかかえて、土産物を売り歩いています。
2mx3mもある大きな綿の布で、2000Rsで売っていました。交渉の結果1500Rs(1000円)、かなりお買い得ですが、かさばってしまいますね。
きれいな砂浜です。
海もきれい。
せっかくですから、泳いでみました。冷たくもなく、心地よい水温です。
おぼれているわけではありません。
チカちゃんも海の中へ。
お昼になりました。
ビールと軽めの昼食の後、2時過ぎに引き上げることにしました。5時間くらい浜辺にいたのでしょうか、これほどのんびりしたのは何十年ぶりかです。
アヒルの子もすくすく育っています。
みにくいアヒルの子も元気そうです。
ジャパニーズ・ピース・バゴダへ来ました。ホテルから4km程です。トゥクトゥクと交渉した結果、往復で700Rs(450円)。少し高いと思いましたが、途中、車がエンストするかと思うほどの急な坂があり、30分程の待ち時間も含めると妥当な値段でしょう。
このバゴダ(ダーガバ、ストゥーパとも呼ばれる仏塔)は世界平和を願って日本山妙法寺が建てたそうです。ただ、Japaneseという文字はどこにも見当たりませんので、一般の観光客には日本人が建てたとういうことは分からないと思います。
白くて美しい仏塔です。
掃除も行き届いています。
美しい曲線が穏やかな気持ちにさせてくれます。また周囲4か所に仏陀の生涯を描いた仏像があります。
誕生
悟り
説法
死(両足の指がずれています)
ゴールの旧市街が見えます。
平和の鐘。鳴らすことも出来ます。
バゴダの隣に日本山妙法寺があります。管理人と思しき男性がやって来て、我々が日本人であることを確認すると、扉を開けて中に入れてくれました。中には立派な仏壇がありました。ただ、日本人以外の観光客がこの建物に入る気配はありませんでした。
寄付のお願いの最後にARIGATOとあります。
NA-MU-MYO-HO-REN-GE-KYO とあり、説明は現地語のみです。これで日本と分かってもらえるかな?
ウナワトゥナに帰って最後の晩餐。チカちゃんからカレーを食べたいとリクエストがあり、昼間に調べておいたカレー専門店に行くことにしました。昼間見た時はちょっと小汚い感じがしたのですが、夜になればそれらを包み隠してくれます。それどころか欧米人で溢れかえっていました。
壺がならんでいます。
その壺にカレーが入っています。期待がもてそうです。
お客は、我々以外、若い人ばかりです。子供が手伝っていて、戸惑っている私達に付き添ってサポートしてくれました。
閑散としているようですが、2階があります。こわれそうな階段、2階の床は板が不規則に敷かれていて、ジャングルの山小屋にいるような感じです。2階の方が雰囲気がいいのですが、残念ながら満席でした。
二人分+ビール2本で1000Rs(700円)弱だったと思います。カレーはおかわり自由です。
外国人が多いせいか、それ程辛くはありません。右上の赤いものがスパイスで、これで辛さを調整出来ます。若い人達はこのスパイスをたっぷりかけていました。私は控え目にしたせいか辛さが少しもの足りませんでしたが、チカちゃんには丁度よい辛さで美味しかったとのことです。
向こうの女性、きれいな方ですが、食べ方は迫力満点。山盛りのカレーを右手の指で押さえつけるようにしてつかみ、次々と口に放り込んでいます。一皿目を平らげるとおかわりです。おそらくバックパッカーだと思うのですが、このパワーには、我々日本人が失ってしまったものを感じさせられました。
壁一面にコメントが書かれています。
お会計をして、ビーチで2次会。
ハッピーバナナのビーチ
ウナワトゥナ最後の夜に乾杯!
部屋で冷やしておいたパパイヤを頂きます。私の大好物です。
半分は今夜、残り半分は明日の朝。
朝です
アヒルの赤ちゃんも元気そうです。
朝食時、チカちゃんを気に入ったのか、昨日ビーチにいた犬がそばにやって来ました。
ウミガメの赤ちゃんです。迷い込んできたのか、それともここで卵からかえったのか分かりませんが、スタッフも珍しそうでした。
ウナワトゥナのビーチにお別れして、最終目的地のコロンボに向かいます。
その前に、次の項で要塞都市ゴールとホエールウォッチングをご紹介します。